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証言:白子 悟朗(しらこ・ごろう)![]() 宇宙に"自分の手作りの衛星を打ち上げたい"というのは、多くの人の共通の"夢"ではないでしょうか。 その"夢"を東工大・東大CubeSatチームの皆さんが実現するという快挙を成し遂げ、それから一年、今も2つの星(Cubesat)が元気に宇宙で囁いていることは、嬉しい限りです。 さて、2000年暮れに松永先生から「東工大大学院・宇宙特論:通信技術」の講義の機会を頂き、それ以来、東工大/東大の先生方、学生諸君と、"宇宙システムにとっての通信の重要性、 要素技術のノウハウ、無線局免許確保、衛星作り全般等々"で、お付き合いをさせていただき、今回の快挙に遭遇できたことは、私の宇宙開発生活四十数年の中でも極めて大きな出来事です。 宇宙システムにとっての通信は、宇宙機と地球との"臍の緒"で、その通信システムを担当した東工大・岡田さんや東大・永島さん等は生みの親であり、応援されたプロジェクトメンバーやJARL、アマチュア無線家を含む多くのサポーターは育ての親と言ったところでしょうか。この体験で、少なくとも機械系学生諸君の通信に対する嫌悪感はなくなり、より深く勉強して経験を積もうという動機付けになったのではないかと思います。 高度で信頼性の高い通信機器を自ら製作することは時間が掛かるかもしれませんが、最低限のツボを押さえた通信機器程度は設計・製作できるようになって欲しいと思います。 また、両Cubesatの経験から、打上げ環境や軌道上で遭遇する宇宙環境を侮ることなく、原理原則を学び、モノ作りの原点(すぐには壊れない確実な物を作る)、論理的展開・工学的アプローチや費用意識などマネジメントを体験し、"やることはきちんと、だめなものはだめ"との倫理観を滋養する等、学校教育や個人スキル等が発揮出来たのではないでしょうか。 これを端緒に、多くの教訓がUNISEC活動を介して生かされ、継続的に後継者や次期チャレンジャーへ継承されることを願っています。 |