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GSNワーキンググループ


 「地上局ネットワークワーキンググループ」として

 地上局ネットワークワーキンググループは、UNISEC所属の学生団体によって組織されるUNISONプロジェクトとして活動しています。ワーキンググループでは,世界的な地上局ネットワーク網の整備に先立ち,日本国内の地上局によるネットワーク整備に取り組む。もともと、可視時間を延長するための地上局ネットワークは,広大なエリアをカバーするために国際協力プロジェクトとしての色彩が強く,そのような前提で提案されました。

しかし、国際協力としても、例えばITAR等の解決に時間がかかる問題が多く、具体的な整備活動を進めるのが難しく、USSS等における議論も長く停滞しているのが現状です。一方で、日本国内の大学協力による地上局ネットワークは、可視時間延長という観点からいえば,カバーエリアが狭いためあまりメリットがないと考えられてきましたが、XI-IVの運用や受信協力実験を通して、国内の地上局ネットワークが、受信性能の向上につながることが明らかになっています。また、地上局ネットワークの開発によってもたらされる遠隔操作技術により運用手法の多様化をもたらすとともに、地上設備の相互バックアップシステムを獲得することも可能になります。国内地上局ネットワークは,国際的な地上局ネットワークの整備の前段階としてのみならず、国内の各大学の衛星開発/運用において、利便をもたらすものと考えられます。

 また、地上局ネットワークに関する検討活動は、各大学地上局関係者同士の幅の広い情報交換の場ともなってきました。地上局ネットワークワーキンググループは,設備のネットワークの構築のみならず、人的なネットワークの基盤として機能します。各大学の地上局の設営/運用に当たって、大学間で情報/ノウハウの交流をはじめとして、学生交流の大きな役割を担うものと期待されています。


プロジェクト概要



○ Protocol

地上局間の通信手法(プロトコル)を開発。各大学で検討/開発されたプロトコルを、大学間で討議し,その標準化を行う。これまでの地上局ネットワークに関する議論より,SOAPベースの通信手法を用いる方針であるため,標準化手続きは、SOAPのプロトコル定義書に当たるWSDLの策定、管理、公開となる。同時に,各大学に対して規定のWSDLに基づいたソフトウェア開発を勧告し,開発の支援を行う。

○ Software

各大学で開発してきたネットワーク対応ソフトウェアの移植を積極的にすすめ,ネットワーク対応ソフトウェアの普及につとめる。同時に,ソフトウェアを共同開発/利用を促進することで,地上局技術の技術移転を狙う。


○ Operation

地上局ネットワークを実際に利用した運用を促進する。同時に,ネットワークを利用した運用スケジュールの調整を担当する。

○ Communication

各大学地上局担当者間の日常的な情報交換。また、地上局ネットワークWebの更新をとり行い,国外地上局への活動の宣伝、ならびにネットワークへの参加要請を進める。


○ License

遠隔運用のための免許問題の検討を行う。JARL、周波数ワーキンググループと協力し,地上局ネットワークを含めた衛星運用体制のための無線免許の獲得を目指す。

○ Internationalization

国際的なネットワーク構築に向けて,国際条約、各国規制について研究を進め、国際的ネットワーク運用に向けて準備を進める。




(C)2003 Ground Station Network