東京大学M2チーム

託されたカンサットを両手に持つ酒匂氏

左から佐々木さん、野尻さん
開発メンバー:佐々木史記、野尻悠太
代行打ち上げ:酒匂信匡助手
中須賀研究室M2チームは、カムバックコンペで優勝することだけを目標とし、通信など余分な機能を一切排除した、シンプルで信頼性の高いCanSatを製作しました。残念ながら製作者の2人は、研究室の仕事のため参加できず、現地での打ち上げ作業を酒匂氏に委託しました。そのため、設計段階から操作性に充分配慮すると共に、渡米前に完璧と思える状態までバグ出しや改良を行いました。酒匂氏の渡米直前には、「もう今年は完璧。」と自信満々でした。
アメリカにて。ARLISS前夜、夜遅くまでGPSの働きを確認する酒匂氏。佐々木さんや野尻さんが自信を持って送り出した製作品でも、酒匂氏にとっては「いやいや、まだまだ。詰めが甘い!」そうです。

(M2のカンサットを真夜中に調整中の酒匂氏
3回打ち上げましたが、3回ともハードウェアのミスでカンサットは制御できませんでした。ハードウェアに関しては、「去年大丈夫だったから今年も大丈夫」という思いに少なからずとらわれていた気がすると、佐々木さんは悔しそうでした。「失敗はしましたが、システム構成や操作性の完成度には自信があるので、今後もチャンスがあれば同じ設計のCanSatで賞金を狙いにいくかもしれません。」
打ち上げを代行した酒匂氏は、過去に自身のARLISS参加体験から「試験したことのないものは使わない」という教訓を得ているそうです。酒匂氏は、今ARLISSを目指す人たちに過去の過ちを繰り返すことがないよう、先輩からの知識や技術の伝達が非常に重要であると考えています。現在もしくはこれからARLISSに挑戦する学生に「あらゆる場合を想定しなさい。」という言葉を贈りたいとのことです。成功することばかりを想定してはいけない、あらゆる場合を想定して試験をしなければならない。思ったような結果が出せないチームが多い今、このような先輩からの言葉は真摯に受け止めるべきではないでしょうか。
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