はじめに
2011年9月11〜16日の期間にアメリカネバダ州ブラックロック砂漠にて開催されたARLISS2011に関して報告します.
ARLISSは今年で12年目,13回目の開催となり,合計21チームが参加しました.
今年のARLISSにおける新たな取り組みとしては,評価方法を明解にしたミッションコンペや,Cansatとロケットの合同Night Launch,Facebookやtwitterによる大会の実況等を行いました.
1.全体スケジュール
以下に本年度のARLISS2011の大会スケジュールを示します.
| 日程 | 内容 |
| 9/11(Sun) | 午後 | 技術交流会,会場設営 |
| 9/12(Mon) | 午前 | 開会式,打ち上げ開始 |
| 午後 | 打ち上げ |
| 9/13(Tue) | 午前 | 打ち上げ |
| 午後 | 打ち上げ,Night Launch |
| 9/14(Wed) | 終日 | 打ち上げ |
| 9/15(Thu) | 午前 | 打ち上げ |
| 午後 | 打ち上げ,撤収作業 |
| 9/16(Fri) | 午前 | 朝食MTG(結果報告会),解散 |
2.大会詳細
ARLISS2011の流れを時系列に沿って説明します.
■ 9月11日(日)
【事前打ち合わせ・技術交流会】
ARLISS参加チームが午前12時にBruno’s Country Clubに集合し,技術交流会を開催しました.
技術交流会では,まず各チームが自己紹介を行い,その後はポスターセッション形式で各チーム同士意見交換を行いました.
参加者が積極的に他チームと意見交換をする様子が多く見られました.
技術交流会後は,事前に配布した資料に沿って,ルールの確認,安全管理についての確認,その他諸注意に関して連絡を行い,技術交流会が終了しました.

(写真左:技術交流会の様子 / 右:事前打ち合わせ)
【会場設営】
事前打ち合わせ終了後,全チームでBruno’s Country Clubを出発し,ブラックロック砂漠の打ち上げ地点まで移動しました.
打ち上げ地点では,テントの設営,目標点の設置,および目標点のGPS座標の補足といった作業を行い,集合写真を撮影しました.
その後,各チームが個々で必要な実験や最終調整を行い,翌日以降の準備を無事終え解散しました.

(写真左:会場設営作業 / 右:集合写真)
■ 9月12日(月)〜15日(木)
【開会式】
ARLISS参加チームとAeroPacのメンバーが午前8時に打ち上げ地点に集合し,開会式を開催しました.
開会式ではまず,AeroPac代表のKenさんよりご挨拶を頂き,続いて学生運営側から簡単な挨拶と諸注意の連絡を行いました.
最後に,AeroPacの方々に日本からお土産としてUNISECのTシャツとパンフレットを手渡し,開会式が終了しました.

(開会式)
【大会の様子】
9月12日〜15日の4日間にわたり打ち上げを行いました.
今年は,大会期間中の夜中に雨が降ったりして天候が危ぶまれましたが,日中は雨も降ることなく風も穏やかで,特に12〜14日はほとんど風がなく,打ち上げにはもってこいのコンディションでした.
【打ち上げ実績】
9月12日
首都大学東京Ibis Works,電気通信大学 はらへりこ,佐賀県立唐津東高等学校,東京工業大学 Project-G,首都大学東京 TM Brothers,九州工業大学 KINGS,東北大学 圭司と愉快な仲間たち,電気通信大学 はらへっとぅ
9月13日
東京大学 APUS-11,愛知工科大学 STELA,東京大学 Team Oken,慶應義塾大学 Team Wolve’Z,東京工業大学 Team みるみる,東京理科大学 Vivace,佐賀県立唐津東高等学校,首都大学東京SSLWind,秋田大学 ASSP,大阪府立大学 SSSRC,工学院大学 CanSat Project,九州大学 IDEA,東京電機大学 Team F
9月14日
電気通信大学 はらへりこ,九州工業大学 KINGS,東京工業大学 Project G,電気通信大学 はらへっとぅ,首都大学東京 TM Brothers,東北大学 圭司と愉快な仲間たち,首都大学東京 Ibis Works,慶應大&東工大合同チーム Tortoise
9月15日
九州工業大学 KINGS,東京大学 Team Oken,愛知工科大学 STELA,首都大学東京 SSL WIND,工学院大学 Cansat Project,東京工業大学 Project G,東京理科大 Vivace,東京大学 APUS-11,東京工業大学 Team みるみる,秋田大学 ASSP,九州工業大学 KKINGS,工学院大学 CanSat Project,大阪府立大学 SSSR,九州大学 IDEA,慶應義塾大学 Team Wolve’Z,慶應大&東工大合同チーム Tortoise,東京電機大学 Team F
【Night Launch】
また,大会二日目の夜にはNight Launchが行われました.
今年は新たな取り組みとして,東大チームの電飾されたCansatとNight Launch用のロケットとのコラボによる打ち上げが行われました.
ロケットから放たれる閃光,缶サットから発せられるまばゆい光は,夜空に映え大変見応えがありました.

(写真左:Night Launch ロケット準備 / 右:Night Launch)
【Facebook,twitterによる実況】
今年は大会期間中を通して,Facebookおよびtwitterによる大会の情報をリアルタイムで伝えるといった広報活動も積極的に行いました.
現地のネット通信の状況が良くなかったせいもあり全てリアルタイムに伝えることは出来ませんでしたが,日本に残っている人たちからの反応も多々あったため,来年以降も広報活動は強化していく必要性を感じました.
【コンペ結果】
カムバックコンペの結果およびミッションコンペの結果を下記の表に示します.
今年はカムバックコンペでは東北大と電通大(はらへりこ)の2チームが目標地点到達を達成し,また,3位の電通大(はらへっとぅ)も62mという素晴らしい記録を残すといったように,ハイレベルなコンペとなりました.
上位3チームは全てローバーでしたが,4位のハワイ大学のCansatはパラフォイル型で,記録も161mというフライバックにしては大変優秀な成績でした.
なお,GPSの誤差円内で目標点到達とみなされた東北大と電通大(はらへりこ)の両チームの順位は目標点到達までの平均速度で定め,平均速度が速かった東北大が見事2年連続の優勝を成し遂げました.
(東北大:7.2km/h, 電通大:2.6km/h)

(写真左:優勝した東北大チーム / 右:準優勝した電通大チーム(はらへりこ))
(カムバックコンペの結果)
| No. | TEAM | Result | Rank |
| 1st flight | 2nd flight |
| 注:制御履歴が認められた記録は○,それ以外は×.―はカムバックコンペ不参加. |
| 1 | Kogakuin Univ. CanSat project | × | × | |
| 2 | Osaka Prefecture Univ. SSSRC | ― | ― | |
| 3 | Tokyo Institute of Technology Project G | ― | ― | |
| 4 | Tokyo Institute of Technology Team Mirumiru | ― | ― | |
| 5 | Akita Univ. ASSP | × | × | |
| 6 | Keio Univ. Keio Team Wolve'Z | × | ○5099m | 10 |
| 7 | Tokyo Metropolitan Univ. Ibis Works | × | ○978m | 7 |
| 8 | Tokyo Metropolitan Univ. SSL WIND | × | ○820m | 6 |
| 9 | Tokyo Metropolitan Univ. TM Brothers | ○662m | ○1758m | 5 |
| 10 | Tokyo University of Science Vivase | × | × | |
| 11 | Kyushu Institute of Technology KINGS | × | × | |
| 12 | University of Tokyo APUS-11 | × | × | |
| 13 | University of Tokyo Team Oken | ― | ― | |
| 14 | Kyushu Univ. Team IDEA | × | × | |
| 15 | Tohoku Univ. Keiji and His Funny Friends | ○5.3m | × | 1 |
| 16 | Tokyo Denki Univ. Team F | × | × | |
| 17 | The University of Electro-Communications Haraheriko | × | ○17.2m | 2 |
| 18 | The University of Electro-Communications Harahetto | ○62m | × | 3 |
| 19 | Keio Univ. & Tokyo Institute of Technology Tortoise | ○1947m | × | 8 |
| 20 | Aichi University of Technology STELA | × | ○2919m | 9 |
| 21 | University of Hawaii Team Hawaii | ○161m | × | 4 |
(ミッションコンペの結果)
| No. | TEAM | Peer Review Score | Presentation Score | Total Score | Rank |
| 1 | Kogakuin Univ. CanSat project | 29 | 22 | 36.5 | 20 |
| 2 | Osaka Prefecture Univ. SSSRC | 51 | 47 | 72.5 | 4 |
| 3 | Tokyo Institute of Technology Project G | 50 | 50 | 75 | 3 |
| 4 | Tokyo Institute of Technology Team Mirumiru | 57 | 52 | 80.5 | 2 |
| 5 | Akita Univ. ASSP | 42 | 26 | 47 | 18 |
| 6 | Keio Univ. Keio Team Wolve'Z | 41 | 30 | 50.5 | 16 |
| 7 | Tokyo Metropolitan Univ. Ibis Works | 44 | 44 | 66 | 11 |
| 8 | Tokyo Metropolitan Univ. SSL WIND | 50 | 47 | 72 | 5 |
| 9 | Tokyo Metropolitan Univ. TM Brothers | 50 | 44 | 69 | 7 |
| 10 | Tokyo University of Science Vivase | 33 | 30 | 46.5 | 19 |
| 11 | University of Hawaii Team Hawaii | 46 | 46 | 69 | 7 |
| 12 | Kyushu Institute of Technology KINGS | 38 | 37 | 56 | 15 |
| 13 | University of Tokyo APUS-11 | 48 | 43 | 67 | 9 |
| 14 | University of Tokyo Team Oken | 52 | 44 | 70 | 6 |
| 15 | University of Tokyo Team Oken(Night Launch) | 47 | 36 | 59.5 | 13 |
| 16 | University of Tokyo Team Oken | 52 | 44 | 70 | 6 |
| 17 | Tohoku Univ. Keiji and His Funny Friends | 53 | 57 | 83.5 | 1 |
| 18 | Tokyo Denki Univ. Team F | 47 | 35 | 58.5 | 14 |
| 19 | The University of Electro-Communication Haraheriko | 37 | 48 | 66.5 | 10 |
| 20 | The University of Electro-Communication Harahetto | 34 | 49 | 66 | 11 |
(カムバックコンペの上位3チーム)
| Rank | TEAM | Result |
| 1 | Tohoku Univ. Keiji and His Funny Friends | 5.3m |
| 2 | The University of Electro-Communications Haraheriko | 17.2m |
| 3 | The University of Electro-Communications Harahetto | 62m |
(ミッションコンペの上位3チーム)
| Rank | TEAM | Result |
| 1 | Tohoku Univ. Keiji and His Funny Friends | 83.5 |
| 2 | Tokyo Institute of Technology Team Miru Miru | 80.5 |
| 3 | Tokyo Institute of Technology Project G | 75 |
■ 9月16日(金)
【朝食MTG】
4日間に渡る打ち上げを終え,成果報告を行なう朝食MTGが午前10時頃よりBruno’s Country Club & Motel にて行われました.
一チーム3分のプレゼンおよび2分の質疑応答により,各チーム結果報告を行いました.
このとき,ミッションコンペに参加しているチームは,各チームのプレゼンをお互いに評価しあい,最終的にプレゼンで得た得点と事前の審査により得た得点を,予め定めた重み配分のもとミッションコンペの合計点を算出しました.
その後,カムバックコンペに対して賞金を提供していただいているSchlumberger社の遠藤様よりプレゼンを行って頂き,運営代表によるカムバックコンペおよびミッションコンペの表彰を行いました.
最後に,運営代表によるARLISS2011の総括を行い,黒木先生およびAeroPacのKenさんより総評を頂き,朝食MTGは終了しました.

(写真左:表彰式 / 右:Kenさんによる総評)
最後に,ARLISS2011に関わった全ての皆様(AeroPacの方々,日本側の先生方,参加学生,サポートして下さった方々)にお礼を申し上げたいと思います.
本当にありがとうございました.
ARLISS参加団体報告書
| 団体名 | 報告書 | 発表資料 |
| 愛知工科大学 STELA |
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| 秋田大学 学生宇宙プロジェクト |
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| 大阪府立大学 SSSRC |
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| 九州大学 team IDEA |
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| 九州工業大学 KINGS |
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| 慶應義塾大学 Wolve'Z |
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| 工学院大学 Cansat Project |
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| 首都大学東京 Ibis Works |
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| 首都大学東京 SSL WIND |
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| 首都大学東京 TM Brothers |
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| 慶應東工大合同チーム Tortoise |
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| 電気通信大学 はらへりこ |
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| 電気通信大学 はらへっとぅー |
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| 東京大学 APUS-11 |
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| 東京大学 Team Oken |
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| 東京工業大学 チーム“みるみる” |
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| 東京工業大学 チーム“Project-G” |
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| 東京電機大学 |
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| 東京理科大学 Vivace |
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| 東北大学 圭司とゆかいな仲間たち |
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| ハワイ大学 |
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