2011年度UNISEC総会報告
文責:2011年度 UNISON代表 牟田梓
| 日時: |
2011年7月24日(日) |
| 場所: |
東京大学 |
| 主催: | 特定非営利活動法人 大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC) |
目次
- 年次総会
- 一般講演
- 講演企画
- 総会企画
- UNISON/UNISAS活動報告
- 懇親会
- 新入生企画
- UNISON代表者会議
1. 年次総会
2011年7月24日(日)、東京大学でUNISEC第9回総会が行われました。
今年の総会は、一般53名、学生132名の総勢185名の皆さんにお集まりいただけました。
本年度から新理事長となった、北海道大学、永田晴紀先生より開会の挨拶を頂き、前理事長である中須賀先生が本総会の議長に選出されました。
新たに理事に就任された、日本大学、宮崎康行先生と、新副理事となられた吉田和哉先生からもご挨拶をいただきました。
2011年度の学生代表に就任された、東京工業大学の牟田梓さん、大阪府立大学の伊藤琢博さんのご紹介も行われました。
(2011年度 学生代表 決意表明)
総会の議案書や議事録、決算報告書等は、「UNISECオフィシャル」からご覧いただけます。
総会が終了し、引き続き活動報告会が行われました。
2. 一般講演
一般講演では、事前に公募で集まった4団体に発表していただいた。
質疑応答では、先生かたの質問がほとんどになり、「学生からもっと質問をしないと」と中須賀先生から言葉を頂いてしまったが、その後は学生からの質問も行われた。
アンケートでは一般講演に関して、「面白かった」と答えが半数以上いたが、一方で「普通」「つまらなかった」もあわせると半数程度おり、どのようなテーマを選ぶか、公募制が適切であったかなどの検討が必要である。

アンケート結果
また、どのような講演が聞きたいかという質問には以下のような回答が得られた。
- 複数以上の団体が共同でやっているプロジェクトの話
- 来年は是非Nano-JASMINEの話を!
- 現在直面している課題
- 衛星開発の話
- 合同プロジェクト等
- 各団体の活動開発報告
- もっとそれぞれの研究的な話とか
総じて、より技術的な話が聞きたかったという希望が浮き彫りになった。
また、複数の団体でやっている合同プロジェクトという意見も聞かれ、そのようなことへの関心がうかがえた。
3. 講演企画
講演企画ではNECの大塚聡子様にお願いした。
大塚様は、「宇宙を人が行く場所にしたい」との夢の実現のため、宇宙空間で働くロボットアームの開発にかかわり、「きぼう」などで採用されている日本独自のアームを生み出された。
毎年社会的にめざましい活躍をしている女性に贈られる「エイボン女性年度賞」を受賞され、その副賞としてUNISECに寄付を頂いた。
今回は、大塚様と直接お会いして、お礼を言いたい、UNISECを見ていただきたいとの願いからこのような会が実現した。
講演では、大塚様が実際に関わられていた開発に関して説明していただき、最後にこれから社会にでていくUNISONメンバーに向けてメッセージを頂いた。
質問の時間には、「どうして途中から宇宙業界に入ろうと思ったのか?」「取り組んだことのない問題に取り組むときの秘訣はなにか?」「座右の銘は?」など学生から活発に発言が行われた。

大塚様発表の様子
後日のアンケートでは、会場での盛り上がりが示すように、「面白かった」という意見が大半であった。
また、今後どのような講演が聞きたいかという質問に関しては
- ロケットを作っている人の話
- JAXAで衛星の運用を担当している方のお話を聞いてみたいです
- 宇宙飛行士の方の講演
- 宇宙研の人の話
- テクノロジートランスファー等
- 実際に衛星やロケットを開発している技術者の体験談など
- まさに今回のようなシステムエンジニア系の話
- できれば宇宙飛行士の方のお話を聞きたい.
などの意見が聞かれ、実際に宇宙開発の第一線で活躍されている方の話が聞きたいというのがUNISONの希望であるように思われた。

アンケート結果
4. 総会企画
本年度初の試みとして、総会企画MISSION:IMPOSSIBLE!?を行った。
これは、事前にUNISEC NPO会員の方から・将来の宇宙開発で必要になると思われ、・UNISONに解決してほしい課題(MISSION)を提示していただき、それに対してUNISONが総会までにA3・2枚で回答を用意してきて、当日NPO会員の方やUNISONメンバーとポスターセッションをするという企画です。
テーマとして挙げて頂いたのは次の5題
- テーマ1 (川島様)
- 100か国で衛星開発ができるようになったら、どんな問題が起こりえるか、どんな解決策があるか
- テーマ2 (中須賀先生)
- 各大学は新入の学生に対してテクノロジートランスファーで苦労していると思われる。
また、新入の学生は先輩よりもいいものを作らないといけない、あるいはそうしないとモチベーションが上がらないので、身の丈を超えた難しいミッションに挑戦し、失敗しているケースがARLISSなどでも見られている。
この問題にどのように対処するか。
身の丈にあった技術開発をしつつ、モチベーションが維持できるやりかたとは。
- テーマ3 (NPO会員 山下様)
- ・カムバックローバーのおもちゃの商品化
・ローバーを使ったイベント企画アイデア
- テーマ4 (NEC 大塚様)
- 領有権/エネルギー/資源問題
将来、月や火星などに人類が進出した時、その星の開発利用をどのように分担していくのか。
星だけでなく、地球近傍の軌道(静止軌道上の場所取りは既に課題)の利用をどのように振分ていくべきか。
軌道の場合は、スパイ衛星などの問題も考えられる。
太陽光発電衛星などが稼動し始めた場合、その利益の受益者は誰になるべきか?
合計8団体9チームがこの企画に参加した。(括弧内はテーマ)
- 九州大学宇宙機ダイナミクス研究室(2)
- 創価大学(2)(4)
- 東海大学学生ロケットプロジェクト(3)
- 香川大学能見研究室(1)
- 大阪府立大SSSRC(2)
- CORE(3)
- 東工大松永研石坂(1)
これに加えて、前日のUNISAS/UNISON合同イベントでの議論の結果も合わせて掲示した。
当日はまずは、テーマを出していただいたNPO会員の方から出していただいた背景を説明いただき、次に全員が武田ホールのホワイエと武田ホールの後方に移り、ポスターセッションが行われた。
こちらの配置のミスから、人が集中してしまったが、活発な議論が行われていた。
最後に、テーマをだして頂いたNPO会員の方から、簡単に講評頂き、総会企画は終了となった。
なお、ポスターセッション中は、会員全員に一人3枚のシール(「いいね!」シール)を配り、良いとおもったポスターに貼り付ける形をとった。
テーマが多岐にわたること、ポスターの配置などから順位を付けることは行わないが、参考までにシールの数をここに掲載しておく。
数多くの皆さまに企画に参加していただけたことが分かる。
総会企画「いいね!」シール集計結果
| | NPO会員 | 学生会員 |
| テーマ1:100カ国での衛星開発 |
| 香川大学能見研究室 | 2 | 11 |
| 東京工業大学松永研究室・石坂 | 7 | 35 |
| テーマ2:テクノロジートランスファー |
| 九州大学宇宙機ダイナミクス研究室 | 5 | 20 |
| 創価大学 | 2 | 9 |
| 大阪府立大学SSSRC | 0 | 9 |
| UNISON代表3名 | 6 | 20 |
| テーマ3:ローバーの商品化、イベント |
| 東海大学学生ロケットプロジェクト | 3 | 20 |
| CORE | 2 | 7 |
| テーマ4:領有権の問題 |
| 創価大学 | 6 | 4 |
| UNISASテーマ:震災 |
| 原発問題 | 4 | 3 |
| 防犯 | 1 | 7 |
| 地震の予知(周知) | 7 | 14 |
| エネルギーインフラ | 5 | 18 |
| 通信インフラ | 5 | 6 |
| 衣食住 | 3 | 0 |
| 合計 | 58 | 183 |
後日のアンケート結果では、「良かった」と「普通・つまらなかった」が半数ずつであり、まだ改善の余地があることを示唆している。
また、前述の通り、場所が狭かったことも多く指摘されている。
本業の技術開発ではない部分に手間をかけ過ぎているのではないか、という指摘は非常に重要で、今後は・手間の少ない、なおかつ、・自分たちの技術に還元されるような企画が望まれる。

アンケート結果
頂いたコメント
- 今回は展示内容が多かったので難しかったですが人が集中して見られないパネルがあったので、次回パネル展示をする事がありましたら、もう少し間隔を明けて展示して頂けたらいいと思いました。
- 総会企画のイイネシールの数を集計するなどして、表彰する機会があればなおよいと思われます。また、ポスターの配置として人が多く通る場所、あまり通らない場所が現れたように思われます。3枚というシールの枚数はポスターの数に比べて少なく、貼る機会を躊躇してしまった結果、短い時間の中でうまくポスターを見れていなかったように思われます。
- MISSIONIMPOSSIBLEは会場が狭く時間も短かったため、全てを見ることができなかったのが残念。
- MISSION IMPOSSIBLEは企画としては非常に面白かったですが、参加者が準備にかける手間と時間が少々かかり過ぎているという印象を持ちました。
- もう少し手軽に参加できる規模に留めた方が全体の完成度は向上するのではないでしょうか。
5. UNISON/UNISAS活動報告
UNISON/UNISAS活動報告では、
- UNISON代表の挨拶
- 2011年度の体制の説明
- 各WG活動報告と、本年度の活動方針について
- 昨年度UNISONプロジェクトの報告
- 本年度UNISONプロジェクトの説明
- UNISAS活動紹介
- 新団体挨拶(慶應大スペースシステムデザインコンソーシアム、東海大学衛星プロジェクト)
を行った。
最後に、松永先生から締めの言葉をいただき、UNISON活動報告会は閉会となった。

アンケート結果
6. 懇親会
UNISON活動報告会に続いて、東京大学第二食堂にて、懇親会が行われた。
7. 新入生企画
新入生企画は、本年度各団体に入る新入生を対象として、自分の団体の紹介動画を撮影してきてもらう企画である。
新入生が自分の団体を知る機会となるとともに、それをUNSIEC総会で流すことによって、新入生にUNISECを意識してもらう狙いがあった。
20団体から提出していただいた動画は、23,24日ともに懇親会会場で放映したが、設備の不具合もあり、アンケートの通り、よく見れなかった、音声が聞きとれなかったとの声があったので、今後パス付でWEB掲載することを考えている。

アンケート結果
頂いたコメント
- 団体紹介動画がきちんと見られなかったのが残念でした.どこかにアップされる予定などはありますか?
- 新入生企画に関して、懇親会の時に流れていたのであまりみていない。雑音も多く音声が聞こえない。改めて見れるなら見てみたい。
8. UNISON代表者会議
UNISEC総会に際し、UNISON代表者会議が行われた。
詳細はUNISON内総会報告ページへ。
本総会では、NPO会員の方をはじめとして、学生会員の皆さま、UNISEC事務局の皆さま、NECの大塚様にご協力いただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。
また、本会の飲料はSUNTORY様からご提供いただきました。
この場を借りて、御礼申し上げます。
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