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第5回にあたる2002年度のUSSSはハワイ大学マノアキャンパスにて米国時間の11月8日〜10日にかけて開催
されました。参加した大学は次の12校です。
日本側参加大学 |
米国側参加大学 |
九州大学 |
University of Arizona |
創価大学 |
University of Hawaii at Manoa |
東京工業大学 |
Georgia Institute of Technology |
東京大学 |
Santa Clara University |
東北大学 |
University of North Dakota |
日本大学 |
Washington University in St. Louis |
日本側参加大学の参加報告については次の通りです。
シンポジウムでは初日夕方にレセプションがあり、そこで各大学および参加者の自己紹介や親睦を深めるためのゲームなどが行われました(詳細なアジェンダについてはUSSS2002公式ページをご参照ください)。
そして、2日目には各大学による約20分ずつのプレゼンテーションが行われました。各大学は、これまでの活動や今後の活動予定・新規プロジェクトの提案などをおこないました。
あり、それに基づいて、昨年度からの継続プロジェクトも含め、次の6つのプロジェクトが立ちあげられました。そして、各プロジェクトごとにテーブルをつくり、プロジェクトの活動計画が議論されました。
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Cansat(プレゼンテーションファイル) |
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(Georgia Tech., 九大, 日大, 創価大, 東工大, 東大, U.
of Hawaii, 東北大) |
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Cubesat(プレゼンテーションファイル) |
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(東大, 東工大, 創価大, U. of Hawaii, U. of North
Dakota, 日大, U. of Arizona) |
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Formation Flying with Flexible Structures(プレゼンテーションファイル) |
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(Georgia Tech., 東工大, U. of North Dakota,
東大) |
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Ground Station Network(プレゼンテーションファイル) |
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(東工大, 東大, 日大, 九大, U. of Arizona, U. of Hawaii, U. of North
Dakota) |
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QUEST(プレゼンテーションファイル) |
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(九大, Santa Clara U., Washington U., 東大) |
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RoverTeleoperation(プレゼンテーションファイル) |
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(東工大, 東北大, U. of Hawaii, Santa Clara U.) |
議論は最終日の午後まで続けられました。その間、最終日午前中に途中経過のプレゼンテーションを書くプロジェクトごとに行い、午後に最終プレゼンテーションを行いました。これにより、プロジェクトの目的・参加大学・プロジェクトマネージャ・今後のスケジュール・各参加大学の作業分担等が具体的に取り決められました。
シンポジウムではディスカッションの他、ゲストによる3つの招待講演がありました:"Cryobots",
Dr. Scott Anderson (University of Hawaii at Manoa). "Crater
and Rock Hazard Modeling for Mars Landing," Dr. Doug Bernard
(Jet Propulsion Laboratory). "Small Satellite Relating Activities
in CRL," Dr. Shinichi Kimura (Communications Research Laboratory).
そして、最終日夜のディナーではプレゼント交換などが行われ、プロジェクトの実行・成功や来年のUSSSでの再会を願いつつ、シンポジウムは幕を閉じました(その後、場をキャンパス外に移して学生主催のパーティーが開かれたとのことです)。
今回のUSSSには次のような特徴・課題が見られたと思います。
- 日本側が全大学とも昨年に引き続いての参加だったのに対し、米国側は3大学が初参加ということもあり、多くのプロジェクトにおいて日本側学生が議論をドライブしていました。このことは、小型衛星の打ち上げ実績のある米国の有力校が参加しなかったという点を差し引いたとしても、日本の学生が着実にレベルアップしていることを裏付けるものと言えるでしょう。
- 日米大学の宇宙開発に関連した共同作業は、その内容によっては米国の国内法により制約を受ける可能性が高い、ということが問題となりました。例えばGround
Station Networkのように、この問題のためにプロジェクトを思う方向に進めることが困難となっているものも見受けられました。
- 現在既にCubeSatやCansat、Ground Station Networkといったプロジェクトが進んでおり、これらに関しては事前にある程度メール等で議論の準備をしておいた方がよかったのかもしれません。実際、この点については参加した学生の皆さんに非常にやりにくい思いをさせてしまったと思います。
特に2番目の点は昨年度のUSSSでも既に問題となっていたことであり、結局、同じ問題をまた議論することになってしまいました。この問題は今後USSSを実り多きものにしてゆくためには解決しなければならない問題です。
※シンポジウムの詳細はUSSS公式ページ(http://usss.engr.scu.edu/usss02/usss02.html)をご参照ください。
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